【新唐人2013年09月08日付ニュース】中国当局によるネット上における言論統制がいっそう強化されています。政府系メディアによると、中国当局は新浪微博に12万人のフォロワーを持つネットユーザー“悍匪(かんひV)”さんを拘留。理由はミニブログ(微博)でデマを流したとのことです。これに対しネット―ユーザーらは、当局の目的は影響力のあるユーザーへの抑圧と口封じであるとみています。
政府系メディア“新華社”によると、今年8月、湖南省で発生したバイクと乗用車の衝突事故で、バイクに乗っていた少年が現場で死亡。事件後、悍匪Vさんがミニブログ上で、乗用車の運転手と警察が結託し、証拠隠滅の為に少年をプラスチックの網袋に入れて連れ去ろうとしたため、手当てが遅れ死亡したという情報を発信しました。
新華社は、この情報は広く転載され、2万以上のコメントが書き込まれ、悪影響を及ぼしたため、警察は“事実をでっちあげ、公共秩序を攪乱した罪”で悍匪Vさんに5日間治安拘留の処分を下したと報道。
しかしあるネットユーザーは、報道に添付された写真から、事件はでっち上げではないことがわかるとし、死亡した少年の遺体を安置した霊堂や交通警察のパトカーには家族の悲痛な訴えが掛けられており、これらをでっち上げるのは不可能であると指摘しています。
河北人民ラジオ局元編集者 朱欣欣さん
「政府の言う所謂“デマ”が多く発生するのは、中国の政務、多くの公共の物事が不透明なことと関係があり、人々は却って政府系メディアの報道を信用しなくなり、いわゆる民間のネット上の噂を信じるのです」
注意深いネットユーザーは、“悍匪Vさん”がいつも発信している内容はいずれも共産党官僚の腐敗や特権横行の暴露、または立憲政治や報道の自由を提唱するものであることに気づきました。世論は、当局の目的は依然として、ネット上の有名人を抑圧することで言論を封殺し、ほかのネットユーザーをけん制することにあるとみています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/09/04/atext961262.html (中国語)
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)